ほほえみの十字架










ほほえみの十字架全体


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 「東洋の使徒」として、日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルが、生まれた時から接し、家族と共に祈り、愛し続け、信仰の原点としていた「ほほえみの十字架」は、スペイン・バスク地方のザビエル城に安置されている。スペインで「ほほえみの十字架」と呼ばれ、奇跡の十字架(1552年、ザビエルが中国のサンチャン島で息を引き取った時、ほほえみの十字架から血のような汗が流れたと伝えられている)として特別な崇敬を集めているこの十字架は、スペインで13世紀に制作されたものである。

 ところで、キリストは人間の救いのため、いけにえとして自らすすんで十字架にかけられ、壮絶な死を遂げた。そのキリストが十字架上でほほえんだとは、どこにも記されていない。そのためか、キリストの表情は、普通の人間の死に顔と同じような表情が一般的で、ほほえんでいるキリストの十字架は、他に類を見ない特異な十字架である。

 この十字架をだれがどのような意図で制作したかは不明であるが、「キリストは多くの苦しみを受け、十字架の死を通して復活の栄光に上げられている」と言い続けられたように、「ほほえみの十字架」は、十字架上の死と復活の栄光の姿が同時に見える形で表現されており、キリストの人間に寄せる限りない愛が、希望・喜び・平和・赦しが、苦しむキリストと相重なって見えてくるようで、いつの間にかわたしたちの目をこの十字架に向けさせ、心を大きな感動で満たしてくれるはずである。

中町教会に奉納されるまでの経緯
 十字架はキリスト教のシンボルであり、祈りの家である教会の中心である。
1998年(平成10年)主任司祭として中町教会に赴任した下川英利神父は、聖堂に大きな十字架がないので、ぜひ欲しいと想い続けていた時、ザビエル城に「ほほえみの十字架」があることを知った。
そして、2003年7月にスペインのザビエル城を巡礼。ほほえみの十字架の前で祈っているうち、「日本にキリスト教信仰が息づいた原点」と感動し、スペインの工房にレプリカを発注した。(キリスト像の背丈は170cm、重さ50kg、防虫効果の有る堅い素材を使用。十字架は丸太のような形をしていて、高さは、4m)
世界にただ一つしかない「ほほえみの十字架」のレプリカが完成して中町教会に着いたのが、2004年2月7日。信徒の大きな喜びの中、2004年4月4日の受難の主日に、見三明大司教主司により、「ほほえみの十字架」の祝福(奉納)と記念ミサが捧げられ、祭壇中央に安置された。


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